リビング・ウェルコース 3回目-1 受け入れるという事。

今日、2/23はサバイバーコースの3回目でした。

まずはAさんからの話ではじまります。Aさんの話だと、とあるオンコロジストは、抗がん剤を処方するのと同時にエクササイズの処方もする試みも始めたそうです。「薬と運動のコラポレーション。」いや、運動が絶対に良いと言う訳ではないんだけれど(ケースバイケースの時もある)この2つが作用し合うと、とてもパワフルな影響がある。と言う事です。

『これが絶対』なんてものはないからね。薬でも食べ物でも運動でも。

今日は講師を招いてのお話があります。

でも、その前にいつも通りにエクササイズの時間。。。。。。

3回目ともなるとエクササイズもどんどん増えていきます。インストラクターのSさん。
1回目で始めた1つのエクササイズ。「1回目ではこれに15分もかけたけど、ほら、今日は2分で終わったよ。」
あははは。ホントだ。私たちも慣れてきたってことだね。

このエクササイズ。やってみると分かるんだけど、呼吸がとても大事なんだと思う。呼吸の使い方が普通と反対なんじゃないかしら?

例えばラジオ体操第一で手を上に上げて横から脇に移動させる時に「息を吸う」でしょう?それがこのエクササイズだと、まずは息を吸って、アクションを起こすときは息を吐くんですよ~。

そして、もちろん体調が悪い人もいるから、その人は無理をせずに出来る事を、出来るだけ。。。来週はポート除去の次の日だから、無理はしない様にしないとね。あと、卵巣摘出の後もね~~。

さて、今日の講師は

http://journals.lww.com/oncotimesuk/Fulltext/2011/06000/The_Cancer_Survivor_s_Companion.10.aspx

この本を書いた方でした。フランセス先生。

今日は癌患者の心理的な面についての話でした。とても興味深い話です。

『癌に罹患するという事はどんな状況?』=こんな風に例えていました。

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生活する事=海の上のボート と置き換えてみる。

癌になる前、貴方は海の上で船に乗っている状態です。コンパスも地図もある。マストも新品、装備された船で、自分が向かう場所も分かっています。静かな日もあれば、荒れる日もある。美しく光り輝く時もあれば、どんよりしている日もある。

でも、全てはコントロールされた状態。

そして『癌』という大嵐に飲み込まれる。地図もコンパスも必要なものは洗い流され、マストも折れるかもしれない。船に大きなダメージを受け、貴方は絶望のどん底、恐怖にさらされます。

嵐が治まると『医療チーム』という救命ボートが貴方の船のレスキューに向かいます。貴方も安心する様になります。

そして、全ての事が終わると、海岸の近くにボートも誘導され、岸辺では貴方のパートナー、親戚が大喜びでシャンパンをあけています。

「良かったね!治療が終わったよ!よく頑張ったね!これで全てが終わった!さあ、乾杯しよう!」

・・・・貴方はどう感じますか?

「ああ!終わった!」という喜びの裏側に・・・元に戻らない自分の船。。。傷つき、塗装もはがれ、受けたダメージは修理した所で元の通りには戻らない。。。。

底知れぬ疎外感。孤独感。不安がひろがる瞬間。アイスレイト・・・。

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「どうですか?こんな気持ちになりますか?」とフランセス先生は私たちに問いかけます。

この間の2児の母、キャリアウーマンの方がこんな事を言いました。(病歴が長いかた。)

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私のパートナーはとても協力してくれるわ。でもね、とてもストレスも感じていると思う。私の場合、少し状況が違ってこれで終わりという事は無いんだけど、パートナーがどんなに協力的で私の苦しみを分け合おうとしてくれても、これだけは分からないと思う事があるの。結局は自分の、私の苦しみであって、パートナーは共有できないと思う瞬間があるわ。

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と、おじさまがこんな話をしました。

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こんな事があったんだ。抗がん剤をしながら、僕は仕事に戻ったんだよ。
仕事先では、みんなが
「頑張っているね。調子良さそうだよ!」「顔色良いね!」「全然癌を患った様には見えないよ!」と声をかけてくれるんだ。
はじめは僕も嬉しかったよ。そして毎日仕事に行ったんだ。まるで、何事もなかったかの様に働いたんだ。。。。。

ある日、僕はスーパーに買い物に行ったんだ。買い物カゴを持って。必要なものを買いながら、買い物の途中で・・・僕はね、泣いちゃったんだよ。。。なんでか分からないんだけど、涙が止まらないんだ。

そして僕は買い物かごの中身を戻して、車に戻って泣いたんだ。声をあげて。

それから僕はGPに行ったんだ。そうしたら先生は「少しスローダウンした方が良いと思います。」って言うんだ。それから仕事を減らしたんだよ。毎日から週3ぐらいに。

そうして、少しずつ日常を取り戻したんだよ。。。僕はきっと頑張り過ぎたんだろうね、周りが言う通りに、癌になる前と同じ事をしようとしていたんだろうね。。

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ああ、私もこの間、同じだった。自分で冷静に自分の事を見ているのに、どうしても涙を止められなかったな、スーパーで。

そうね、パートナーとも分け合える事は限られているものね。癌になったのは私なんだもの。

そこでフランセス先生は、そういう衝動、暗い感情に捕われたときはどうするべきか?と言う話をしました。

「抗がん剤はとても強い物で、心にも影響するのだと思います。その、暗い感情を受け入れてください。泣いてください。決してその感情をおさえこまずに、どうか自分で暗くなる事を受け入れてください。」

そこで質問がでる。

「そう言う感情に捕われずに、明るく過ごす方が予後に良いのではないですか?」

と、フランセス先生は

「実はとても難しい、不可解な事なので、説明が難しいのですが・・・。実は、人間の性格や行動によって、予後が変わるという事は無いのです。心臓病での研究でも顕著に出ているのですが、残念ながら『前向きな人』の予後が良いという証拠はないのです。何も影響はないのです。」

更に
「でも、なんで病気に向かう姿勢が大事なのか?という話になると。暗くなってしまったり、ヤケになってしまったりすると、自ずと自分の生活の事を気にしなくなりますよね?それが例えば、運動をしなくなって家に引きこもったり、お酒やタバコで気持ちを紛らわせたり(お酒&タバコは癌を引き起こす)。。。だから性格が明るい暗いという単純な事が予後に影響するのではなく、実際の行動、自分の健康管理に気持ちの持ち方が影響するという事なのです。アメリカには5000人の乳癌患者さんがいますが、ストレスと癌の関係は証明されていないのです。」

Aさんは「さっきも言いましたが(はじめのトークの時に)運動や栄養が遺伝子の出方に影響するって言いましたよね。でもね、これらの事は影響するという事であって、特効薬という訳ではないのです。でも、影響するという事はそれだけ免疫力を上げたりする訳です。」

そこで私は質問しました!

「この国で言われているかどうかは知らないのですけれど、日本ではNK細胞とか言うのがあって、沢山笑うとNK細胞が活発になってそれが癌をやっつけるって聞いたんだけど・・・。それは本当?ウソなんですか?」

と、Aさんが
「あります!NK細胞はあります。そしてNK細胞は笑う事で増えます。」

「でも、取り組む姿勢によっては何も変わらないけど、笑えばNK細胞が増える???ってことですか?」

「沢山笑ってNK細胞が増える、という事は反応に過ぎない訳です。(上記の話ですね。笑えば助かるという訳でもないけど、笑うと体に良いと言う事。)」

フランセス先生が
「1日の終わりに、リラックスする時間を私も持つ様にしています。」

瞑想、散歩。なんでも良いのだけど、体が呼吸をする様に。リラックスをする様に。それはとても大事な事なんだと思うと仰っていました。

それから、Aさんの話。

とあるDrが言っていたのは夜、10分間『嘆きの時間』を持つ、という方法もあるんだそうです。夜、10分だけ『心配事を考える時間』を作るんですって。で、10分「困った困った。怖い怖い、嫌だ嫌だ」と言う事をこれでもかと考え、後は
「もう10分考えたんだから、もうやめよう♪」って後は別の事を考える。これがとても有効な人もいるそうです。

でも暗くなるポケットは突然やってくるもんなあ、と言う声も。

で、「では、最悪の状況を考えた時、どうなる?」と言う話。今の自分の状況をもって明るくとらえられるのか?

そうだよね。健康だろうが若かろうが年寄りだろうが、事故や天災はいきなりやってくる。大震災で犠牲になられた方々がどんなに無念だったか?突然命が奪われてしまう状況もある訳で。。。。

死からは誰も逃れられないんだもの。誰1人。

明日をどう生きるかって、1日1日を大事に生きる事って本当に大切だよね。

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こうやって、みんなが自分の体験を話しつつ、話が流れていきました。

すでに随分長くなってしまったので、続きはまた明日(・・・か、明後日とかになってしまうけど。。。)

今日はこれでおやすみなさいzzZZZ

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この記事へのコメント

れんこん
2012年02月25日 08:05
言葉でうまく表現できませんが、どのお話しも経験も納得というか、わかるというか、ただただうんうんとうなづきながら読ませていただきました。
落ち落ちの日、あかんあかんと前向きな日、繰り返しながら何やってるんだろうと考え込む日もあるけど、
≪大事に生きる≫という言葉、グッと何か心にきました。
うめちゅうさん、いつも本当にありがとうございます。ブロガーのみなさんにいつも感謝です。
うめちゅう
2012年02月27日 10:24
>れんこんさん

経験者、それぞれみんな別の考え,感じ方、ストーリーを持っていますよね。私も頷きながら聞いていました。

こうやってふれあって、自分が気が付かなかった事、共感した事、新しい発見があると、とても勉強になります。

私もおじさまの所に後で言って「私もウェイトローズ(スーパーの名前です)でした!泣いちゃいました。でも私だけじゃないんだな、って思いましたよ」なんて話しかけに行ってしまいましたよ(≧▽≦)

れんこんさんもどうもありがとうございます。皆さんのコメからも新しい発見や勉強になる事も一杯です♪

私も色々なブロガーの皆さんに感謝です!

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