イギリスの医療システム

私は今イギリスに在住していますが、こちらの医療制度は日本とまったく違うんです。

日本で怪我なり病気になったら、自分で病院なりクリニックなりを選んで直接行きますよね?そして保険似よって何割かの実費を払うというのが日本の制度ですよね。ところがイギリスの場合、まずはGP(General Practitioner)と言う期間に登録します。そこの紹介で初めて病院に行くのです。勿論、事故や怪我等の場合は『救急病院』に指定されている所に駆け込む事が出来ますが、基本的にはGPを通してNHS(National Health Service)に行く事になり、NHSはタダで受けられる医療なのです。

NHSを選択しない場合はプライベートという私立病院に行く事になりますが、これは医療費が高額にかかるので保険に入っていないと受けられないのが通常です。しかも保険はそんなに安くない。。。入っていない人も多いのです。

NHSはただなので国民が平等に医療を受けられると言う意味では素晴らしい制度なのですが、深刻な問題も山積みなんです。

国からの予算というものは決まっているし、医者や看護婦の数も限られています。それに対してもの凄く多くの人が医療を受ける訳ですから予算も人手もアップアップなのです。

そうなると『重症患者』『年寄り』『赤ちゃんと幼児』は最優先ですが、それ以外の患者は後回しにされる事が多いのです。

例えば、家の息子が滲出性中耳炎になったのですが、発見してから実際に手術を受けるまでに半年異常もかかったりしました。その上術後のチェックも段々感覚が開き、最後には「チューブが塞がりましたが息子さんは滲出性中耳炎の状態です。しかし大きくなれば耳管が広がるので、今現在成績に問題がなければ様子をみましょう。」とほっとかれました。

その後に耳垂れ(という事は鼓膜が破れて中の物が出て来た?)があってGPに行くと抗生物質を処方され、耳垂れがなくなった後には聴覚検査も何もしてくれませんでした。結局、最後にはプライベートの医療に行きました。最終的には聴覚が普通の最低範囲に戻ったら「様子見」と診断はされたのですが、きちんと聴覚のチェックと耳の内部にカメラを入れて鼓膜の様子は頻繁にチェックをしていました。

更に入院に付いて言えば、ベットの数が少ないので最小限の日数です。

私がこの国に来たのは息子を妊娠している時でした。日本で妊婦になり、毎月エコーを撮っていたのに対し、イギリスでは妊娠中2回(多くて3回)ぐらいしかエコーを撮りません。

また普通分娩では出産後、当日の退院が当たり前です。私は息子も娘も帝王切開になってしまいましたが、息子の時は5日、娘では3日の入院でした。その後自宅に帰ると看護婦さん、助産婦さん等が家を訪問しケアーをするというシステムなのです。

ちなみに出産後、ベビーが泣き叫ぼうが母親のお腹が切ってあろうが、新生児室等というものはありません。自分でベビーの面倒をみなくてはなりません。

大した病気でなければこういうシステムはとても良いと思いますが、重病だった場合は手遅れになるのでは?と思うこともあります。

また、風邪等の熱に関しても考え方は大きく違うのです。

日本の皆さん、お子さんが37,5度ぐらい出すと「熱が出た」と言いますが、こちらのGPでは「40度が3日続いたらGPに連れて来てください」と言われます。(赤ちゃん、幼児やお年寄りは見てくれますけどね)

豚フルが流行った時にGPのドアには「もし貴方が豚インフルエンザならGPには来ないでください」という張り紙がありました (~_~); ・・・病院行かずにどうやって直すんだよ・・・(゜o゜;;

実際とある冬に私と娘が豚フルにかかりました。ホットラインに電話をすると症状のチェック項目があり、豚フルと診断されると直接薬局にいってタミフルが帰るようなシステムになっていました。。。。


大体、大抵は熱があるぐらいだったら市販の薬(子供ならカルポル)を飲ませてくださいの一言で終わりです。熱がある時の対処法も違います。

かつての仕事先の先輩がこちらで研修があり3ヶ月程イギリスに滞在しました。その時に肝臓に膿みが溜まって日本のプライベートの医療機関では施設が十分でないため治療が出来ず、イギリスの病院に転院しました。

先輩のお見舞いに行くと「うめちゃん、ここの病院では私が40度の熱を出してうんうん唸っているのに、毛布を剥がして扇風機を当てるのよ。歯の根がガタガタいってしまいましたよ。」と。

後日にお見舞いに行くと日本の医療機関の先生もお見舞いにきていました。(先輩の担当だったので心配だったのでしょうね。)また布団を剥がされ、扇風機を当てられたという話になると、日本人の先生曰く

「この国は寒い国なのでこの国の人は発汗しにくいんですよ。日本人だと頭を冷やして体を暖かくし、発汗する事によって体の熱を奪うから熱が下がるんです。でも発汗しにくい場合は直接体表を冷やすしかないんですよね。」

とおっしゃいました。本当かどうかは知らないけど、確かに私もこの国に長く住む様になって汗がなかなかでない体質になったような気がします。日本の真夏には確かに汗は出ますけど、サウナとかにいって汗が出るまで前よりも時間がかかる様になりました。

ちなみに、こちらでは幼児が発熱して40度を超えた場合、GPによる指導は
・おむつ1枚にして窓を全開にしてください。
・あまり熱が下がらないようなら、うんとぬるいお風呂に幼児を入れてください。
と言われました。ウソ~(--;)って思ったけど、本当に言われました。

1度だけ息子が1~2歳の時に水風呂につけてみたことがあります。確かに一旦40度から8度ぐらいになったけど、息子の唇は紫色になって歯の根をガチガチ言わせていたのでそれ以来日本式で対処しています。

と、こんな具合にこちらの医療は日本とは違います。が、この国は乳癌大国でもあります。乳癌にかかる人は多いのです。

私も子供達の学校のママ友達で乳癌で亡くなった方は息子の時には既に2人、娘の方では(乳癌ではないかもしれませんが)1人は亡くなっています。

NHSとはいえ迅速な行動を取ってくれると聞いていましたが、それでも自分の命がかかっているとなると・・・・できればプライベートで受けたいと思ったのでした。


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この記事へのコメント

2019年06月01日 13:58
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